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頑張ることを手放せない私たちへ

先日、ある方がおっしゃいました。

「とにかくしんどいんです。あちこち痛いんです。」

病院を受診し、お薬も飲んでいる。

それでも思うように改善しない。


そんなお話でした。

もちろん、必要な医療やお薬は大切です。

ですが時々、

「症状を抑えること」

が目的になっていて、

「どうしたら健康になれるだろう?」

という視点が置き去りになってしまうことがあります。


アーユルヴェーダでは、病気だけを見るのではなく、その人の生活習慣や考え方、生き方まで含めて見ていきます。

なぜなら、体の不調は突然現れるのではなく、日々の積み重ねの結果として現れることが多いからです。



そんなことを考えていた時、ふと思い出したことがあります。

体は限界なのに、

「大変ですね。頑張ってください」

と言われると、少し嬉しくなることはないでしょうか。

実は私にも心当たりがあります。


頑張っている自分に価値を感じている時、

「もっと休んでください」

と言われるより、

「頑張っていますね」

と言われる方が嬉しく感じることがあります。


でも、その時の体はどうでしょう。

本当は休みたいと言っているのに、

心だけが前へ前へと進もうとしているのかもしれません。



人は知らない幸せよりも、慣れ親しんだ苦しみを選んでしまうことがあります。

変わった方が楽になると分かっている。

手放した方が軽くなると分かっている。

それでも怖くて動けない。


私自身にもそんな経験があります。

「あ、今ここではまっているな」

そう気づく瞬間があります。


頑張ること。

我慢すること。

責任を背負うこと。


それが当たり前になっていると、他の選択肢が見えなくなってしまうことがあります。



アーユルヴェーダは、自分を変えるための学びというより、自分に気づくための智慧だと私は感じています。

無理に変わろうとしなくてもいい。



まずは、

「私は何を握りしめているんだろう?」

「なぜそれを手放せないんだろう?」

そんなふうに自分を観察してみることから始めてみませんか。


気づくことができた時、人は初めて新しい選択肢を見ることができます。

整えることは、その後でも遅くありません。



 
 
 

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